はじめに
タマリュウ(玉竜)は、日本原産の耐陰性のある地被植物で、庭園や公園などでよく使われるグランドカバー植物のひとつです。小さな花が咲くこともあるため、花壇や石垣の下に植えると、その美しさが際立ちます。タマリュウはポイントをおさえて育てることによって美しく艶のある葉っぱを保つことができます。
本記事では、タマリュウの育て方、植え方、そして管理について詳しく解説します。
タマリュウの育て方
適切な場所の選定
タマリュウは、直射日光が当たる場所でも育てることができます。また半日陰~日陰の場所でも問題なく育ちます。半日陰~日陰の方が綺麗な緑が保てます。
土壌の準備土
タマリュウは、中性~やや酸性の土壌が適しています。肥沃な土壌であれば、より良い育成が期待できます。土壌を準備する際には、有機質の堆肥を加えると良いでしょう。
植え付けの方法
タマリュウは、株分け、種まきなどの方法で増やすことができます。植え付け時期は、春先から秋口にかけてが適しています。植え付けの際には、根元から約10cm程度離れた場所に植えるようにしましょう。また、植え付け後に十分に水を与えます。
水やりの方法
タマリュウは、比較的乾燥に強い植物ですが、乾燥しすぎると葉が萎れてしまうことがあります。土の表面が乾いたら、適度に水を与えましょう。ただし、過剰な水やりは根腐れの原因になるため、注意が必要です。
肥料の与え方
タマリュウには、窒素を多く含む肥料が適しています。春から秋にかけて、月に1回程度、化成肥料を与えるようにしましょう。
病気や害虫対策
タマリュウには病気や害虫が発生することがあります。適切な管理を行い、早期発見・対応することが大切です。
●病気の予防と対策
病気は、水やりや肥料の与え過ぎなどによって発生することが多いため、適正な管理を行うことが予防につながります。また、発生した場合は、症状に合わせた病害虫用の薬剤を使用するなどして対処しましょう。
【代表的な病気と対策】
●害虫の予防と対策
害虫は、栄養失調や過湿などによって発生することが多いため、適正な管理を行い、予防することが大切です。発生した場合は、早期発見・対応することが必要です。
【代表的な害虫と対策】
・アブラムシ:葉の裏に付着し、吸汁して植物を弱らせます。水やりや肥料の過剰が原因となることが多いため、適正な管理を行いましょう。発生した場合は、石鹸液を散布するなどして対処します。
・ヨトウムシ:幼虫が葉を食べてしまい、葉っぱが穴だらけになります。適正な管理を行い、早期発見・対応することが大切です。
栽培中のトラブルと対処法
タマリュウは比較的丈夫な植物ですが、以下のようなトラブルが発生する場合があります。
葉が枯れる:根が腐ったり、水切れが原因です。水はけのよい土壌で栽培し、適度な水やりを心がけましょう。また、根腐れを防ぐために、過剰な肥料や過湿を避け、通気性を良く保つようにしましょう。
葉が茶色くなる:水切れや乾燥、肥料過剰、日照不足、病気や害虫の被害などが原因です。適切な水やりを心がけ、過剰な肥料は避けましょう。また、日当たりが不十分な場合は、日陰から日当たりの良い場所に移動しましょう。病気や害虫の被害が疑われる場合は、早めに対処するようにしましょう。
葉っぱが黄色くなる理由
タマリュウの葉が黄色くなる原因にはいくつかあります。
1.栄養不足:タマリュウが必要とする栄養素が不足すると、葉が黄色くなることがあります。特に窒素、鉄、マグネシウムなどの不足が多いです。過剰な肥料の使用にも注意が必要です。
2.過水や過乾燥:過度な水や乾燥は、根の活性を低下させ、葉に栄養素が行き渡らなくなり、黄色くなる原因となります。適切な水やりと土壌の湿度管理が必要です。
3.病気や害虫:タマリュウは、病気や害虫に感染することがあります。たとえば、根腐れ、灰色カビ、葉枯れ病、葉っぱの表面につくアブラムシやハダニなどが原因です。病気や害虫が原因の場合は、適切な処置が必要です。
葉が黄色くなった場合には、原因を特定し、対処することが重要です。栄養不足の場合は、適切な肥料を与える。過水や過乾燥による場合は、適切な水やりと土壌の湿度管理を行い、病気や害虫が原因の場合は、早期に対処することが大切です。また、日照不足による場合は、適切な場所に植え替えたり、日光の当たる場所に移動するなどの対策が必要です。
黄色くなった葉は、元に戻らない場合が多いため、切り取ることをおすすめします。
タマリュウの葉が黄色くならないようにするには、適切な管理が必要です。適切な肥料や水やり、病気や害虫の予防などを行い、健康な状態を維持することが大切です。
収穫時期と保存方法
タマリュウの実は冬に収穫できます。実が熟したら、枝を切り取って室内に持ち込み、実を摘み取ります。摘み取った実は、水洗いして水気を切り、風通しの良い場所で乾かしましょう。乾燥が十分に進んだら、保存用のビニール袋やジッパー付きの保存袋に入れて、冷暗所で保存しましょう。
春に植えつけると芽が出ます。
以上が、タマリュウの育て方や管理の仕方、トラブルへの対処法、収穫時期と保存方法の基本的な情報です。タマリュウは初心者でも育てやすい植物ですので、ぜひ挑戦してみてください。
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